2007年04月10日

第3回 学下コーヒーから目白・ポポタムへ

※この日に歩いた道の地図はこちら↓
wamezo_map02_02.jpg

前回からの続き:
この日は風が強く、すでに日も傾きかけてきて、なんとはなしにさびしくなる時間帯だが、学下コーヒーで飲んだホットミルクのお陰で、目白までずんずん歩こうという気持ちになった。
その学下コーヒーを出て、池袋方面に少し歩き、左へ曲がる。学習院大学の南側に沿う道だ。この辺りは高級マンション、テニスクラブなどがあり、本当のところはよくわからないけれど、ぱっと見、セレブな奥さまが歩いていたり、ドイツ車の後部座席から制服を着た小学生が降りてきたりする(いずれも雑司が谷では見かけないタイプ)。通り1本隔てて、町並みも住人の様子も全く変わってしまう。

蛇行する道をしばらく行くと、JR山手線の高架線路に突き当たる。線路の下は古いトンネルになっていて、入り口の壁に「拱橋 新井薬師道」と書かれている。これまで目白と新井薬師が1本の道で繋がっている、というイメージがなかったので、この新井薬師道は後日辿ってみたいと思った。

wamezo_0307_33.jpg
▲新井薬師道

今日のところは、線路の手前を右へ。目白駅ホームと学習院大学に挟まれた、長く緩やかな坂は椿坂という。この坂の途中に、切手博物館がある。

切手趣味はないのだが、私が子供の頃は、使用済みの大小さまざまな絵柄の切手が小袋に5枚ほど入ったものを、駄菓子屋でたしか30円で売っていた。開けてみるまで中身はわからない。時々それを買っては、値段が高くて大きな切手とか、きれいな鳥の図案のものなど、子供の基準でのアタリハズレを喜んだ記憶がある。あんなのにも、今見ればめずらしいものが混ざっていたりしたのかもしれない。切手の蒐集も、広く奥深いものだろうと想像する。博物館内の売店では、世界中の切手を購入することもできる。入館料は大人200円、小人100円。

wamezo_0307_35.jpg
▲切手博物館

wamezo_0307_34.jpg
▲入り口のモニュメント

wamezo_0307_36.jpg
▲椿坂

椿坂を上がりきると目白駅前。駅名の由来となっている「目白不動」は東京の五色不動の1つで、都電・学習院下駅から徒歩3分ほどの金乗院という寺にある。

駅前から、池袋西口へ通じる線路沿いの道は、「F.L.ライトの小路」と名付けられている。途中にフランク・ロイド・ライトが設計した自由学園明日館があるため、こう命名されたという。1分も歩かないうちに三春堂に着く。店主の安藤三春さんは、「F.L.ライトの小路」の名付け親でもある。三春堂は、ガラスや陶磁器、織物などの現代工芸、オリジナルウェア、新刊書籍を扱うギャラリーショップで、来年で開店30周年を迎えるそうだ。置いてある書籍は、美術工芸関連の書籍・雑誌、絵本など。明るい店内では、2匹の猫がのんびりと店番をしている。

wamezo_0307_37.jpg
▲JR目白駅

wamezo_0307_38.jpg
▲三春堂

wamezo_0307_39.jpg
▲店内の書棚

wamezo_0307_42.jpg
▲カウンターの上でくつろぐタラ

目白通りへ戻り、今度は下落合方面へ200メートルほど歩くと、右側にファミリーマート、その裏手の横道に、絵本・児童文学を中心とした古本と一緒に、ヨーロッパのおもちゃを売る店、「貝の小鳥」がある。ヨーロッパの古書店のような趣で、古い家具やランプがあったり、センスのよい店内。古本は、随筆、食、映画などのジャンルも取り揃えていて、見応えのある棚になっている。

wamezo_0307_43.jpg
▲貝の小鳥

wamezo_0307_44.jpg
▲店頭の均一本

wamezo_0307_45.jpg
▲ディスプレイも素敵

「貝の小鳥」から北、池袋方面へと住宅街を歩く。西武池袋線の踏切を越えると、住宅街に忽然と、大きなステンドグラス店が現れる。その脇道にあるのが「ブックギャラリーポポタム」だ。壁一面、天井から床まで作りつけられた本棚には、絵本、児童書がぎっしりと詰まっていて圧倒される。ほかにインディーズ出版物、地方のミニコミ、作家ものの雑貨、アクセサリー、ポストカードなども取り扱っている。店の奥はギャラリースペースになっていて、アートの展示、トークショーやライブも開催される。

wamezo_0307_47.jpg
▲ブックギャラリーポポタム

wamezo_0307_48.jpg
▲大きな大きな本棚

wamezo_0307_50.jpg
▲ギャラリースペース

三春堂、貝の小鳥、ポポタムの3店に共通しているのは、本と一緒に、手工芸品や雑貨を販売しているということ、女性店主であること。「わめぞ」の「め」、目白エリアでは、従来の古本屋のイメージと異なる個性的な店が、新しい客層を集めていると言えるだろう。
posted by かねこ at 00:00| バックナンバー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。